チンチン電車で行く"堺"ぶらり旅
戦国時代、貿易港として栄えた堺は海外との交流を深め、豊かで自由な自治都市として発展した。独自の歴史と気風が今も息づく堺の街を、大阪で唯一のチンチン電車を乗り継いで、ぶらり散策してみよう。
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阪堺電気軌道 恵比寿町駅
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阪堺電気軌道
通天閣がそびえる大阪「恵美須町」駅と「浜寺駅前」駅までを結ぶ阪堺線と、「天王寺駅前」駅から「住吉」駅までを結ぶ上町線の2線がある。民家の軒をかすめながら走る姿も味わい深い、大阪唯一のチンチン電車。
スポットを見る高須神社駅 徒歩10分 -
鉄炮鍛冶屋敷
1543年に種子島へやってきた鉄砲。その製法が伝えられた堺は鉄砲の一大生産地として名を馳せ、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康など戦国武将達の戦いにも貢献する。高須神社駅から10分ほど歩けば、江戸時代の鉄炮鍛冶屋敷。重厚な古い家並が往時を伝える。
妙国寺前駅 徒歩3分 -
堺刃物ミュージアム(堺伝匠館)
妙国寺前駅から南西へ徒歩3分。江戸時代、"堺極"の印を付けたたばこ包丁(たばこの葉を刻む包丁)を徳川幕府が専売したため、その質の良さと知名度が全国に広まった堺の刃物。そんな歴史や工程を見て、聞いて、体験できるのが同施設だ。映像や資料だけでなく、職人による仕上げの工程"刃付け"は興味津々。刃物に関する相談、修理窓口もある。
花田口駅 徒歩2分 -
ザビエル公園宿院駅 徒歩2分
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与謝野晶子生家跡
「みだれ髪」「君死にたまふこと勿れ」の歌で知られる歌人・与謝野晶子は、明治11年12月7日、堺の菓子商であった鳳宗七と津祢の三女として誕生した。生家は第二次世界大戦で焼失したが、車道西脇に生家跡にちなんだ歌碑が立つ。また市内各所には晶子の歌碑が点在する。
宿院駅 徒歩3分 -
千利休屋敷跡
茶道を大成した千利休も堺生まれ。1522年、豪商魚屋の長男として生まれた与四郎(利休)は、のちに武野紹鴎などに師事し、わび茶を極める。織田信長、豊臣秀吉に茶頭として仕えるが、秀吉の怒りをかい、切腹。屋敷跡には井戸が残る。
御陵前駅 徒歩7分 -
南宗寺(なんしゅうじ)
三好長慶が建立したが、大坂夏の陣で焼失。その後の1617年、沢庵和尚によって再建された名刹。若き千利休が茶道の修業を行なった寺として知られ、境内には利休ゆかりの茶室実相庵、遺愛の手水鉢、千家一門の供養塔、国の名勝指定の枯山水庭園などがある。実は不思議なことに境内には徳川家康の墓も......? 意外な歴史伝承が潜む寺。
浜寺駅前駅 徒歩すぐ -
浜寺公園
阪堺電車の終着駅「浜寺駅前」駅の目の前に広がる浜寺公園は、明治6年に誕生した府下最古の公園のひとつ。万葉の昔から美しい松林が歌に詠まれ、今も名残の松林が美しい。園内にはバラ庭園やミニ機関車が走る交通遊園、ゴーカートや遊技場も。与謝野晶子の歌碑 "ふるさとの和泉の山をきはやかに 浮けし海より朝風ぞ吹く" もたたずむ市民の憩いのスポットだ。
スポットを見る - GOAL!