大阪は、「天下の台所」といわれるだけあり、全国の優秀な食品が集められた。出汁を引くための材料の歴史も数百年に及ぶ。その基本は北海道の昆布と土佐の鰹節。また、大阪湾や瀬戸内海で片口鰯が豊富に取れ、新鮮な鰯で作った煮干しが安価で手に入ったことも大きい。
昆布の旨み成分と鰹節、煮干しの旨み成分がうまく調和して深い「旨み」がうまれる。昆布の力で1足す1が3にも4にもなる。煮干しで出汁を取るときも、煮干しだけではなく昆布とともに使うと、より旨い出汁がとれる。
今や国際語となった「うま味」。その言葉の起源とも言える「だし」は、日本の食文化の根幹であり、日本固有のもの。この「だ…
大阪のおうどんは、軟らかい口当たりの麵と、それに優しく寄り添う昆布とカツオ節のだしとのハーモニーが魅力です。
摩訶不思議な紙なべも大阪発祥です。紙を火に掛けるなんてと誰もが驚くことでしょう。